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第820回 免疫力アップとは何がアップするのか

 昨日からの続きです。様々な病原菌やウイルスに対抗するために、我々は免疫機能を発展させてきたようです。そこで様々な健康関連の解説では、このブログも含めて、健康な生活に免疫は大事である、従って運動、食事、ストレス解消をして免疫力を鍛えようまたは強化しよう、という解説が見られます。

 私自身そんなものなのかなと思っていたのですが、今回別サイトでガン細胞の免疫療法について調べていて、免疫系そのものがひじょうに複雑で巧妙なシステムであるということが遅まきながら分かってきました。

 免疫を司るのは白血球ですが、実は白血球にもいろいろな種類があります。様々な試薬と反応する「好酸球」「好中球」「好塩基球」そしてお馴染みの「リンパ球」。

 さらにリンパ球にも「B細胞」「T細胞」「NK細胞」といった種類があり、さらにさらにT細胞も「ヘルパーT細胞」「キラーT細胞」というように分かれています。

 それ以外にも「マクロファージ」や「樹状細胞」といったものがあり、こういった様々な免疫関連の細胞が、血液中や組織液中、リンパ液、リンパ節中に存在し、体内に異物が紛れ込まないかを監視しています。

 まるで国家の中の警察組織みたいだなと思えますが、常日頃から巡回をして、怪しい人間(細胞)を見つけると、過去のファイルと照合し、さらに危ないとなれば、その人間(細胞)の情報を他の警察組織に連絡し、その危険人物に最も適した係(リンパ球)がその場にかけつけ逮捕、制圧、排除するということです。

 本当に凄いことが日夜、体の中で本人が意識するまでもなく行われていることに改めてびっくりするわけですが、この免疫の働きが弱まれば、病気に罹りやすくなる、と言うことは実際の生活の中で、なんとなく意識していることです。

 そこでそれを逆にして、免疫を鍛えれば病気に罹りにくくなるという事になるわけで、それを「免疫力」と称しているわけです。

 しかし、では免疫力を上げるために、例えば運動をすると、この複雑な免疫システムの何が変わるのか、バランスの良い食事を摂り、三食を決められた時間に食べることによって、免疫システムのどの部分が改善されるのか、ということに言及しているものはほとんど見あたりません。

 つまり免疫力を鍛える、という言葉はいかにもそれっぽく聞こえるのですが、実態として何がどのように鍛えられるのかがさっぱり分からないままに、場合によっては高額な健康食品を購入してしまうと言うこともあり得るわけです。

 ストレス等で体が疲労したときは免疫力が低下しているので風邪をひきやすくなるといいます。そのとき、その疲労はいったいどのような影響をこの免疫システムに及ぼしているのか。

 白血球全体の数が減ったのか、様々な種類の免疫細胞の配分比率が悪くなって片寄っているのか、異物を見つけるセンサーの感度が下がっているのか、見つけても排除できないということなのか、異物を発見してから即応体制に至るまでの時間が長すぎるのか、その辺りがよく分かりません。

 と言うことは、これを食べて免疫力アップと言っても、実態はまったく不明であると言うことです。免疫力とはいったい何を指すのか?免疫系の総合力と言ってしまえば何となく納得も出来るのですが、具体的なことを知りたいなと感じています。
 
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hoku

Author:hoku
 

 50代半ばで妻を失い、その後の自律神経失調症症状で、50代後半に早期退職。既往症は喘息、アトピー、高血圧。さらに60代になって鼠径部ヘルニア、クモ膜下出血も経験しました。  このブログはそういった経験を踏まえて、日ごろの健康生活についてまとめているものですが、いつの間にか早期退職後10年以上が経過しています。